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【症例】重度の歯周炎により動揺する歯の抜歯を回避。エムドゲインを使用した歯槽骨再生治療

2021/05/11

  • 歯周病

【症例】重度の歯周炎により動揺する歯の抜歯を回避。エムドゲインを使用した歯槽骨再生治療

治療内容 歯槽骨再生治療
期間 6ヶ月〜1年
治療回数 4回~6回
費用 55,000円(税込 エムドゲインの1カートリッジ※)
※1カートリッジにつき1〜2歯の処置が可能

治療前の状態・主訴

治療前の状態・主訴

他の歯科医院で抜歯が必要と言われたが、なるべく歯を抜きたくないとのことで、当院にご来院されました。左下の歯がグラグラと動揺しており、その歯の被せ物が何度も脱離してしまうとのことです。
左下第二大臼歯が重度の歯周病による(とみられる)歯槽骨の吸収(※1)の進行により、歯牙の動揺が認められます。歯周ポケットの深さは近心8㎜遠心6㎜中央4㎜でした。
(歯周炎により歯周ポケットが8mm以上になると、歯がグラグラしてくる、口臭がひどくなる、ものを咬めなくなるといった症状がでてきます。)
※1歯槽骨の吸収とは
歯の周りの骨(歯槽骨)が溶けてしまう(吸収する)こと。主な原因は歯周炎です。

治療詳細

歯周炎により歯の周りにある汚れや悪くなった組織を取り除き、歯槽骨と歯根を整えた上で骨量が減ってしまった部分にエムドゲイン(※2)を塗布しました。
噛み合わせが当たらないように調整の上隣接歯と固定し、最低でも6ヶ月は待ちます。

※2エムドゲイン
エムドゲインゲル(歯周組織再生誘導材料)を使って歯周組織を再生させる治療法です。
歯周病に侵された歯周ポケット内部の汚れを取り除いてからエムドゲインゲルを注入し、歯周組織を再生させます。
エムドゲインは、スウェーデンのビオラ社で開発された歯周組織再生誘導材料です。主成分は、子どもの歯が生えてくるときに重要な働きをするタンパク質の一種であるエナメルマトリックスデリバティブです。

治療後の様子

治療後の様子

11ヶ月後のレントゲン画像です。第二大臼歯の周囲に歯槽骨の添加(再生)が認められます。歯周ポケットは近心遠心中央ともに4㎜と改善され、歯牙の動揺も軽減しました。
症状が安定しているので被せ物を作成し、メンテナンスで経過をみていきます。

主な副作用・リスク

  • 自由診療となります
  • 再生療法は症例により適応できない場合があります
  • 再生治療は骨の再生を保証するものではありません。骨欠損の形状や歯牙の状況、口腔内環境などにより思ったほど骨の添加がみられない場合もあります
  • 歯槽骨再生には半年以上の時間がかかります
  • 歯槽骨再生手術後、数日間腫れや痛みが発生する可能性があります
  • 治療完了後も定期的なメンテナンスが必要です。怠ると元に戻ってしまう恐れがあります。
<歯周炎の進行により歯槽骨が溶けてしまった場合も、再生治療により歯を残せる可能性があります>

今回のケースは、患者様が歯を残すことを希望されておられました。
歯周炎による歯牙の動揺も歯槽骨吸収も大きなものでしたが、幸い、エムドゲインによる再生治療によりご自身の歯を保存することができました。
症例によっては、抜歯をした方が周りの歯にとってメリットが大きいこともあります。その場合は抜歯をおすすめすることもありますが、当院ではできるだけ天然歯を残せるように治療しております。
抜歯をするか迷っている、どのような治療が良いか聞きたいなど、お悩みのことがありましたら恵比寿デンタルクリニック東京にお気軽にご相談ください。

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