みなさんは、歯科医院で行う歯のクリーニングの器具には、いくつか種類があることを知っていますか?
歯石を取る器具や、着色を除去する器具、表面を磨く器具など、お口の中の状態によって、さまざまな器具を使い分けています。
今回はその中でも、タバコや茶渋による着色を除去したり、バイオフィルム(汚れ)を除去するエアフローという器具について詳しくご説明します。
エアフローって何?
エアフローとは、細かい粒子のパウダーを、ジェット水流で歯の表面に吹き付けて汚れを落とす器具です。虫歯や歯周病の原因であるバイオフィルム(汚れ)や、歯ブラシで落とせない着色を簡単に、そしてきれいに落とせます!例えるなら、窓ガラスなどに使用する高圧洗浄機のようなイメージです。
なお、エアフローは自由診療になります。通常、保険診療内で行うクリーニングは歯石取りや歯面清掃がメインで、使用できる器具も決まっています。そのため、歯と歯の細かい隙間や、歯周ポケット内の洗浄には限界があります。
しかし、エアフローを使用すれば、歯の表面を傷つけることなく、細かい汚れを簡単に落とすことができます。
どんなパウダーを使っているの?
恵比寿デンタルクリニック東京では、主成分が炭酸カルシウムのパウダーを使用しています。カルシウム成分は体内に自然に吸収されるため、従来の重炭酸ナトリウム特有の、しょっぱくて痛みが強いパウダーと違い、甘くて痛みが少ないパウダーになっています。
また、パウダーは球体状の細かい粒子で構成されており、歯の面上を転がるように動くため、歯を傷つけずに汚れを除去することが可能です。
エアフローのメリット
①歯の清掃効果が高い
通常のクリーニングでは、歯周ポケットに器具が届くのは深さ約3㎜以内で、それ以上は十分に届かないと言われています。しかしエアフローであれば、4㎜以上の深いポケットにも細かい粒子が届くため、より効果的に歯周病予防ができます。
②歯石や着色が付きづらくなる
超微量パウダーにより歯の表面がツルツルになるので、施術後は、歯石や着色が付きづらくなります。
また、専用のペーストで仕上げ磨きを行うので、歯をさらにツルツルに仕上げることができます。
③歯が短時間で綺麗になる
高圧洗浄で効率よく歯の汚れを除去できるため、短時間で施術できます。
④虫歯の早期発見になる
歯の細かい隙間まで汚れを除去できるので、見えにくい箇所の虫歯の早期発見にもつながります。
エアフローのデメリット
①自由診療になる
エアフローは治療のためのクリーニングではないため、自由診療となります。
②多少、痛みを感じる場合もある
従来と比べて、甘くて痛みが少ないパウダーを使用していますが、知覚過敏の方など患者様によっては、多少の痛みを感じる場合もあります。
エアフローが適用できない人
パウダーを使用するので、重度の呼吸器疾患(気管支炎喘息)、アレルギー体質、腎臓疾患、心臓疾患をお持ちの方、妊娠中、授乳中の方、口内炎がある方はエアフローは適用できかねます。
重度の歯周病の方や歯石が付いている方は、先にそれらの治療をする必要があるため、歯科医師や歯科衛生士とカウンセリングした上で、エアフローを行うタイミングを決めていきます。
定期メインテナンスで、健康で美しい歯に!
エアフローは、歯の定期メンテナンスで行う、クリーニング方法のひとつです。
恵比寿デンタルクリニック東京では、担当歯科衛生士制をとっており、患者様の口腔内環境を良好に保つため、きめ細やかなメインテナンスを行っています。患者様それぞれの状態によりますが、3〜6ヶ月ごとの定期メインテナンスを推奨しています。
メインテナンスでは、患者様のお口の状態やご希望に合わせて、検査、各種クリーニング(スケーリング、ルートプレーニング、PMTC、エアフロー)、フッ素塗布、TBI(歯磨き指導)などを行います。
お口のことでお困りの方、歯のクリーニングをご希望の方は、恵比寿デンタルクリニック東京までお気軽にご来院ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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